秋月電子製のPICプログラマ用AVRアタッチメントボードキット(\2,800)と、#173 COM-SPIブリッジ AVRライタ または #172 ATmega48 学習用ボード/AVRライタ を使った、ICソケット式のAVRライタの製作例を紹介します。製作例では、#173に接続していますが、同様にして#172にも接続できます。
AVRアタッチメントボード(以下、AVRアダプタ)のISP端子から6本のケーブルを引き出し、それを#172または#173のISPコネクタへ接続できるようにしただけのものですが、ATtiny2313/AT90S2313用にレゾネータが付けられるように少し手を加えました。
なお、電源は、5Vに安定化されたACアダプタをDCジャックを経由して、#173のISP1コネクタの電源端子(写真では3Pのナイロンコネクタを使用)に接続しています。
改造したAVRアダプタ 6本の信号線を引き出して、ナイロンコネクタを付け、レゾネータ用ソケットを配線しました。 |
#173と接続 AVRアダプタから引出した信号線は#173(#172も同様)のISP2コネクタへ接続します。 |
#168 DIPモジュールの取り付け例 あまり意味はありませんが、このような使い方もできます。 |
ヒューズ・ビットでクロック・ソースに発振子を使う設定を書き込むと、それ以降AVRは発振子なしでは作動しなくなり、AVRライタはAVRチップにアクセスできなくなります。そこで、AVRアダプタ基板のISP端子の空きを利用して3Pの丸ピンICソケットをはんだ付けし、2本の配線を追加してレゾネータが付けられるようにしました。レゾネータが不要なときは、ICソケットから外します。レゾネータ使用時はAVRアダプタ上にあるクロック・モジュールは使いませんので、AVRアダプタのJP2はオープンにしておいてください。
簡単な例として#173でavrspx.exeを使ってプログラムを書き込む際のコマンド例を示します。バッチ・ファイルを作っておくと便利です。
avrspx -pb1 XXX.hex |
ヒューズ・ビットの書き込み(2進数で指定) ターゲット・プログラムの書き込み "XXX.hex"はターゲット・プログラムのヘキサファイル名 |
avrspx -pb1 -rp | ターゲット・プログラムの読み出し |
avrspx -pb1 -rf | ヒューズ・ビットの読み出し |
-pb1はAVRライタにCOM-SPIブリッジ(#173)を指定するためのオプション・パラメータです。1の数字はCOM1を示していますが、実際は、COM-SPIブリッジが接続されているCOMポートの番号を設定する必要があります。#172を接続する場合はこのパラメータは不要ですが、代りにディレイ値を指定する-d40を設定してください。 例) avrspx -d40 -rp |
"avrspx.exe"を実行しようとしたときに"libusb0.dll"がない旨のメッセージが表示されて、実行できないときは、"win-driver"フォルダにある"libusb0.dll"を、"avrspx.exe"があるフォルダ(またはwindowsのシステム・フォルダ)にコピーします。
Windowsの環境変数"path"に"avrspx.exe"があるパスを登録しておくと、任意のフォルダから"avrspx.exe"が実行できるようになります。
アプリケーションのヘルプ・テキストより引用
AT90S 1200,2313,2323,2333,2343,4414,4433,4434,8515,8535
ATtiny 12,13,15,22,24,25,26,44,45,84,85,2313,261,461,861
ATmega 8,16,32,48,64,88,103,128,161,162,163,165,168,
ATmega 169,323,325/9,3250/90,603,640,644,645/9,1280,1281,
ATmega 2560,2561,6450/90,8515,8535
AT90CAN 32,64,128, AT90PWM 2,3
http://elm-chan.org/works/avrx/report.html
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